引き続き、塗装を進めています。
今回のアルシアさんはエアブラシを使わずに全身塗装にチャレンジしているので
筆と化粧スポンジ等で塗り塗りを進めます。
■化粧スポンジ塗装のアレコレ
前回も紹介しましたが、広い面は化粧スポンジに塗料を付けてポンポンして塗ってます。
筆で塗るよりムラになりにくい……ですが、気づいた点を以下に書いていきます。
▲ポンポン1回目終了時
▲ポンポン3回目終了時
・塗装面は多少荒れる
遠目で見たら問題ないですが、表面はややザラザラします。
エアブラシのように滑らかな塗膜、は難しいかも。
(単純に私のテクニック不足かもしれませんが)
・気泡が出たらすぐ潰す
表面に気泡ができやすいので、適宜潰していくと滑らかになれます。
また、ホコリやゴミを巻き込みやすい(巻き込んでも見つけづらい)ので
注意しながら行いましょう。
・凹みや角は色が塗りにくい
スポンジに付けてペタペタスタンプしていくという方法のため、
エッジ部分には塗装が乗りにくいです。
やや多めにスタンプして塗料を伸ばす、と言う方法で出来なくはないです。
・そこそこ塗料の消費が激しい
重ね塗りする都合上、特に調色した色がすぐに無くなりがちなので
多めに用意しておくと吉です。
・塗料の粘度はちょっと濃いめのエアブラシ用くらい
瓶から直接出した粘度だと、凹凸が出やすい印象でした。
ファレホの「エアブラシカラー」がちょうどよい固さでした。
▲ディテールを強調できる
凹み部分には塗料が入りにくいのを逆手にとって、
凸モールドの表面部分のみ色を乗せる感じで行けば
角部分やスジボリのモールドが強調されてよい感じにできます。
■フィルタリキッドでのディテールアップ
基本色を塗ったら、Mr.ウェザリングカラーのフィルタリキッドでスミ入れと情報量UPを行います。
▲ビフォーアフター
スポンジで薄水色に塗った後、フィルタリキッドを全面にさっと塗り
30分程度置いてから、綿棒で不要なところをふき取っていきます。
凹モールドの部分がスミ入れのように強調されたほか、全体の色見も青に寄っています。
▲シワの部分にもほんのり残る
服のシワにもうっすら残すと、シワ部分が強調されていい感じに。
ライン状のモールドの横はスジボリを深くしているので、濃いラインが入ってます。
ポイントとしては、
・フィルタリキッドを塗った直後はふき取るとすぐ取れてしまうので、時間をおいてみること
・でも一度塗ったところには色味が残るので(つや消しだと特に)、
色味を変えたいところ以外には塗らないこと
・乾燥させた後でも、溶剤でふき取ればスッキリ取れる(取れてしまう)ので、
凹みに残したい場合は溶剤を使わない方がいいかも
・フィルタリキッドは緑・紫・黄色など色々あるので、下地とスミ入れの色によって変えるもヨシ
引き続き、塗装をひたすら進めます。