【ガンダムアーティファクト】ドム・トローペンを作る

前回のFAガンダムに続き、ドム・トローペンの制作を進めます。
パチパチ組んで筆塗り、という流れは前回と変わりませんが
ちょこちょこ手法を変えて進めてみます。

▲ランナー状態でペタペタ

ファレホのプライマー(ジャーマングレー)を筆塗りで塗り塗り。
左側が一度塗り、右側が二度塗りです。
一度塗りだと下地が透けてますが、二度塗りでほぼムラなく仕上がります。

パーツを切り離した際のゲート跡はリタッチが必要ですが、
パーツの裏側など塗りにくい箇所も塗れるのと、持ち手が少なくていいので
こういったキットの場合には割といいかもです。

▲塗って組んだ

ジャーマングレーを塗ってリタッチまで終わったところ。
組む際に塗膜が邪魔をする場合、無理やりハメると破損するので
デザインナイフ等で削ってから組むといいです。

▲シルバーでドライブラシ

今回は全体的にコントラスト強めのドライブラシをしたかったので、
ジャーマングレーの上からシルバーでドライブラシしました。
バズーカの砲身あたりがちょっと失敗してますが(筆に塗料が残りすぎてた)
小スケールのキットだとエッジがより強調されるのでおススメです。

▲今回の塗装群

配色は通常のドム風を狙って、紫・赤・黒とアクセントの金をチョイス。
また、それにGLAZE MEDIUMと水を半々にして混ぜたものに
微量の食器用洗剤を混ぜて半透明にしてから塗っていきます。

以前、こちらの作品で髪や服のシャドウ部分に使ってみたのですが
半透明になった塗料であれば下地のドライブラシ部分も生かせるかと思い、挑戦してみます。

▲かなり明るい紫に

72715 Hexed Lichen(黒に近い紫)を、水とメディウムで割って塗ったところ。
エッジが明るく、面の中心が暗くなっています。
半透明の色を塗るのでなかなか発色しないので、3~4回は塗り重ねてます。

▲残りも塗って完成

赤部分は71402 PURPLE BR(赤茶に近い紫)、黒い部分はBlackを割って塗ってます。
目は爪楊枝の先端をカットして、チョンとスタンプ。
ベタ塗りに比べて、金属感や重厚感が出たかなと思います。

今回の塗装技法について

今回の『ドライブラシ→メディウム割り塗料での塗装』ですが、
試してみた感想としては
・暗い&重い色を使ってみたが、かなり明るい色で発色された。
(元が淡い色や明るい色では不向きかも?)
・下地のグラデーションが透けてくれるのはかなり効果的
・小スケールのフィギュアや小物の塗装で重宝しそう

元よりこちらの技法はウォーハンマー等のミニチュアフィギュアの塗装法で紹介されてたのですが
いつも作っているプラモにも応用できそうです。

懸念点としては、
・水とメディウムを入れすぎると色が全然乗らずに、何度も重ね塗りが必要
・逆に水とメディウムが少なすぎるとベタ塗りになってしまう
・水が多いので乾燥するのに時間がかかる
などが挙げられます。

とは言え、筆塗りの表現技法としてはかなり面白く効果的なので
色々と試してみると良いかと思いました。

さて次は何を作ろうか!