【気まぐれツール紹介】ニッパー ~まずはこれから~

プラモ制作で使用するツールを、
主に初心者の方や、「コレ何に使うん?」という方向けに
独断と偏見で紹介していく気まぐれ(不定期)コーナー。

記念すべき第1回は、まず最初に買うべきツールNo.1(主観)ニッパーについてっ

■ニッパーって何に使うの?
■値段の高いニッパーと100均ニッパーは何が違うの?
■初心者はどのニッパーがいい?

■ニッパーって何に使うの?

プラモデルは、パーツが〝ランナー”と呼ばれる
枝状の枠にハマったカタチで売られています。
組み立てる際には、まずはランナーからパーツを切り離すところから始まります。

そこで使うのがニッパー、ということですね。

最近のプラモデル(特にガンプラ)は
ニッパー1本と爪楊枝(シール貼り用)があれば、だいたい完成できます。

ニッパーでパーツを切り離し

パチパチ組んで

シールを貼って

完成!

なお、ランナーからパーツを外す際に、手でモギったりしてはいけません。
パーツがえぐれたり破損したりします。
最近のキットは特に高精度のものが多いので、1㎜出っ張りがあったりすると
キッチリくっつかなかったり、パーツがハマらなかったりします。

ちなみに、一部お子様向けのプラモデル(妖怪ウォッチなど)では
手でモギってもキレイに取れるようになっているものもあります。
(これってすごい技術だと思う……)
でもそういったプラモデルはごく一部なので、
プラモデル作る際にはまずニッパーは買いましょう。

模型用ニッパーはだいたい500円くらいからありますので、
他の趣味と比べて、初期投資が安いのも魅力ですねー。
爪楊枝を100均で新調したとしても600円!
んー、安い。

■値段の高いニッパーは何が違うの?

細かい点を挙げるとメーカー・ブランドによっていろいろ違うようですが……
あくまで初心者さん向け&個人の主観ということでご容赦ください

精密用として販売されているニッパーは、
「切れ味と刃の厚み」が違いのようです。

高級ニッパー(精密用と書かれている、数千円台のもの)は
刃が薄く、極細のパーツでも破損することなく綺麗に切り出せます。
また、余計な力がかからないので
白化(切った際にパーツが白くなる現象)が起きにくいという特徴があります。

(パーツの切り出し方法や白化については、後日改めて)

以前、600円のニッパーからタミヤの精密用ニッパー(2,000円)に乗り換えたのですが
スルッと切れる感触にニヨニヨしました。

■初心者はどのニッパーがいい?

以前、100均でニッパー(模型用)を買ってみたのですが
あまりに刃が分厚く、ランナーとパーツの間(ゲートという、ちっこいランナーみたいなの)
に入っていかなかったため
まともに使えなかったという苦い経験があります……

と、いうことで個人的にはおススメしません。

模型店や家電量販店のプラモデルコーナーで
「プラモデル用」として売られているニッパーなら
500円程度のものから問題なく使用できますので、
プラモデルを初めて買う際に、一緒に買っておくのがいいんじゃないかと。

お金が許せば精密用のニッパーでもOKです。
が、精密用は刃が薄いため3㎜以上の厚みを切ると切れ味が鈍るなど
取扱いに気をつかうケースもありますので、ちょっとだけ注意が必要ですね。

ガンプラのRGシリーズなど、細かなパーツがある場合には
精密用ニッパーが効力を発揮します。

通常ニッパーで細かなパーツを切り出す際は
・二度切りを駆使して少しずつ切る
・デザインナイフを併用する
など、ひと工夫していきましょう。

(デザインナイフについては第2回で説明します)

まとめ

■ニッパーって何に使うの?
→パーツをランナーから切り離すときに使います。

■値段の高いニッパーは何が違うの?
→「切れ味と刃の厚み」が主な違い。

■初心者はどのニッパーがいい?
→最初は安いニッパーでOK。ただし100均はおススメしません。

まずはニッパー1本から、プラモ作りを始めてみましょう~。