ちまプラ ちまちまプラモ制作記

メガミデバイス ロードランナー(LOW VISIBILITY) 制作記 02 ~ツール紹介~

前回、パーツを洗浄し乾燥も完了したので、
さっそく制作を開始します。

今回は成形色を生かした仕上げにする予定なので
特に気を付ける点やコツなども書いていきます。

成形色仕上げは簡単・手抜きと思われることが多いですが、
実は「パテ・サーフェイサー使用禁止」の縛りプレイのようなものです。
きれいに作ろうとすると、意外に手間がかかったりするのです。

パーツの切り出しについて

まず成形色仕上げで作る場合、
パーツカット時に抉ったり切り欠いたりしても、パテによる修正ができません。
白化(ニッパーのカット跡が白くなる)しても、リタッチで消すことができません。

パーツを切り出す時から、勝負は始まっているのである!という感じです。

組立に使用する道具です。
左から
ゴッドハンド アルティメットニッパー
デザインナイフ
セラミックブレード
・ゴッドハンド 神ヤス3㎜厚 240番400番
 (使い込んでヘナヘナになったやつ)
スポンジやすり

上記に加えて、接着が必要な箇所には、Mr.セメントSPを使用します。

アルティメットニッパー

パーツ切り出しの際の白化を最小限にするため、アルティメットニッパーを使用しています。
アルティメットニッパーにしてからは、ほぼ白化知らずで切り出せますが
調子に乗ってパチパチ切ってると、それでも白化します。

ランナーから切り離す際は数mmゲートを残して、ゆっくりと刃を入れて切り離します。
その後、残ったゲートもゆっくりと切り落とします。

▲ゲートを残してカットした状態。

▲ギリギリまで近づいてカットした状態。

通常のニッパーで作る場合は、なるべくゲートより遠くで切り出して
デザインナイフで慎重にゲートを削り落とすことで
白化を抑えることができます。

デザインナイフ

曲面部のゲート処理はニッパーでは難しいので(切断面が平らになるため)、
デザインナイフで処理します。

▲左端のゲートを削った状態。

切れ味が鈍ると白化したりパーツを抉ったりするので、
少しでも切れ味が落ちたと感じたら、すぐに交換するようにしています。
特にメガミデバイスやFA:Gの場合は曲面が多いので、基本的にニッパーとデザインナイフを併用します。

セラミックブレード

主にパーティングライン
(パーツにある金型の合わせ目ライン たい焼きのオマケ部分みたいなもの)
を処理するために使います。

▲髪パーツのパーティングライン。

▲セラミックブレードで軽く擦ります。

▲神ヤスで処理した状態。人魂みたい。

成形色仕上げの場合、特に目立つので丁寧に処理するようにします。
デザインナイフでも代用可能ですが、うっかりパーツに余計な傷がつく場合があるので
なるべくこちらを使用するようにしています。

ゴッドハンド 神ヤス3㎜厚 240番・400番
(使い込んでヘナヘナになったやつ)

曲面で効果を発揮するスポンジやすりです。
デザインナイフでゲートを切り落とした後や、セラミックブレードでパーティングラインを消した後に
面を平滑にするために使用します。

▲240番(ヘナヘナ)でコシコシ。

▲400番(ヘナヘナ)でコシコシ。

これまでは3M(スリーエム)のスポンジやすりを使用していましたが、
ゴッドハンドに出会ってからはずっとこっちを使用してまいます。

ちなみにわざわざ「ヘナヘナになったやつ」と書いたのは、
新品の240番・400番では削れ具合が違うので
実際の番手は
・ヘナヘナの240番→400番台後半
・ヘナヘナの400番→600番台後半
くらいの削り具合です。※個人の感想です

▲このくらいヘナヘナ

じゃあ400番・600番使えばいいじゃん、とよく言われますが
400番・600番も使っていくうちに番手が落ちてくるので、
ヘナヘナになり切った方が安定感が高いことと
ヘナヘナ具合が高い方が密着度が高いことで
こちらを使っています。
(ただ貧乏性というわけでは無いですよ……?)

スポンジやすり

ゴッドハンドで平滑にした面の仕上げに、パーツ全体をキュポキュポ磨きます。
パーツ全体がつや消しになるので、つやアリにする場合はトップコートを吹くか、
2000番以上のスポンジやすりで磨き上げる必要があります。

割と細かい粉が出るので、磨き終わったらしっかり落とす必要があります。

▲スポンジやすりで処理済。

▲ニッパー切りのパーツと比較。

上の画像を見たらわかるように、切った面だけ見れば
アルティメットニッパー切りっぱなしでもほぼ綺麗に切れます。

が、ゲート跡はパーツにはゲート跡以外にもヒケ〈凹んだ部分)
めくれ(エッジのそり上がった部分)があり
丁寧に処理することで、パーツ自体の精度を上げることができます。
(ヒケ処理については今度また説明します)

今回は上記の処理を行いながら組み立てているので、それなりに時間かかってますが
一回仮組してから、各パーツに同様の処理をしていくのがメンドクサイので
(仮組したら満足してしまう、というのもあり)
並行して作業を進めています。