【気まぐれツール紹介】接着剤 ~プラセメントと瞬間接着剤~

プラモ制作で使用するツールを、
主に初心者の方や、「コレ何に使うん?」という方向けに
独断と偏見で紹介していく気まぐれ(不定期)コーナー。

第4回は、接着剤についてっ

■主な接着剤の種類について
■何に使うの?
■プラセメント
■テクニック:継ぎ目消し
■瞬間接着剤

■主な接着剤の種類について

プラモ制作に使うのは「スチロール系接着剤」と「瞬間接着剤」の2種です。
その他「エポキシ系」「クリア用」「ABS用」などありますが、
使用用途が限定的なので、まずは代表的な2種について説明します。

■何に使うの?

主にプラモのパーツ同士を接着するのに使用します。
が、最近のプラモデルは「スナップフィット」と言われる、接着剤不要のキットが多く
それらのキットには、組み立てに接着剤を使用する必要はありません。

本項では主にスナップフィットでの使用用途を
接着剤の特性に応じて記載します。

■プラセメント

模型店に行けば必ず売っている、四角いビンに入っている接着剤です。
フタにハケがついているので、そのまま使用できます。

これは「プラスチックを溶かし」→「張り合わせ」→「一体化する」
という形で接着します。
イメージとしては金属の溶接に近いです。

一番メジャーな「タミヤセメント」は、
白いフタのややドロッとしたタイプと、緑のフタのサラサラタイプがあります。
ドロッとしたタイプはパーツの接着面に塗って張り合わせます。
サラサラタイプはくっ付けたパーツ同士の隙間に流し込んで使います。

完全にくっつくには2~3日かかるそうなので
私はだいたい3日ほど待ってから作業するようにしています。
接着後はかなり強力にくっつくので、間違えて関節などの可動部がくっつかないように注意!

■テクニック:継ぎ目消し

プラセメントの主な使い方としては、
パーツ同士の「継ぎ目」を消すことに使うことが多いです。

ガンプラでいうと武器などは2つのパーツを貼り合わせたものが多いのですが、
その際に真ん中にパーツの境目=継ぎ目が出ます。

継ぎ目を目立たなくするテクニックとして、
白いフタの接着剤でパーツの両面に接着剤を塗る

パーツ同士をしっかり合わせる
(この際、ムニュッと接着剤が出てくるくらいがベター)

2~3日乾燥させる

継ぎ目をやすり等で整える

継ぎ目がなく平らに!

という風に使います。
(ただし接着剤を塗った部分は、色がちょっとだけ変わってしまうようです)

■瞬間接着剤

読んで字のごとく、瞬間的にくっつく接着剤です。通称:「瞬着(しゅんちゃく)」
瞬間といっても物によって数秒~数分かかるものもあります。
サラサラタイプは割とすぐくっつきますが、ゼリー状のものは時間がかかる場合が多いです。
ただし時間がかかる=作業時間に余裕がある、ということでもあるので
この辺は一長一短です。

模型店はもちろん、最近は100均でも売ってますね。
瞬間接着剤はちょっとずつ使いたいケースが多いので、
私は100均で小分けにされているタイプを主に使用しています。
(開けた後にほっとくと固まってしまうケースも多いので)

プラセメントは小さなパーツの接着には不向きなので、
(接着面が小さい=溶けるプラの量が少ない=接着力が小さい)
ピンポイントで接着力が必要な時に重宝します。

プラセメントと異なり、「接着剤自体が固まりパーツ同士を接着する」タイプですので
例えばプラスチックと金属をくっ付けたいときにも使用されます。

注意点としては
・接着時間が短いので、接着ミスに注意
・つけすぎると周りが白っぽくなる
・衝撃に弱い
などがあげられます。

パテの代用品として使ったり、パーツの仮止めにも使えますが
塗装や改造が前提となるので別の機会で説明します。

まとめ

■主な接着剤の種類について
→プラセメントと瞬間接着剤があります

■何に使うの?
→スナップフィットでは使わなくてOK!

■プラセメント
→プラ同士をがっちり接着します

■テクニック:継ぎ目消し
→パーツ同士の継ぎ目を目立たなくします

■瞬間接着剤
→細かいパーツや異素材の接着に使用します