轟雷さん作成中ですが、友人からRGユニコーンの作成依頼を頼まれたので、取り掛かることにします。
お題は『RG 1/144 ガンダムベース限定 RX-0 ユニコーンガンダム(デストロイモード) Ver.TWC(LIGHTING MODEL)』
お台場にある実物大ユニコーンの固定モデルです。
こちらはガンダムベース限定品で、ディスプレイ専用モデルのため、可動個所はありません。
その代わり、LEDユニットを内蔵しているので赤と緑に光ります。
可動を犠牲にしてもRG(1/144)サイズで光らせられる、というこれまでのガンプラとは異なる切り口のモデルです。
今回は巷で話題の「イラスト風仕上げ」に挑戦することにしました。
(他人様のキットで初挑戦するのはいささか心苦しいですが、ちゃんと友人には許可もらいました)
■イラスト風仕上げとは
ここ数年で急速に広まった作成方法のひとつで、
立体物であるガンプラに影や輪郭線をつけることで、写真で見るとイラストにしか見えないという手法です。
今回はこちらのサイトの作り方を参考にしました。
書籍でも出ているので、より詳しく知りたい方はこちらもオススメです。
製作開始
▲まずは巣組み
パチパチと組み立てました。
中にLEDユニットを仕込むのですが、シート状のペラペラしたものにLEDがくっついているので
パーツで挟んだりしないように注意しつつ組み立てます。
▲つや消しを吹きます
影部分の塗装や輪郭線を描く際に、ツルツルだと塗料が弾かれてしまうので
全体にMr.スムースクリアーつや消しを吹いて食いつきを良くします。
影部分はアクリル塗料のファレホを塗る予定なので、下地はラッカー系を使用します。
(影部分をふき取る際に下地まで剥がれるのが嫌なので)
今回初めて使ってみたのですが、アクリルに比べて強固な塗膜ができるし
質感もしっとり上品な感じに仕上がりました。
また、塗装のノリもよく弾かれず塗り進めることができたので非常に助かりました。
(つや消しトップコートを「透明なサーフェイサー」として使用するケースもあるようです
参考サイト:nippper)
成形色仕上げで使うと選択肢が増えそうです。
▲筆塗りペタペタ
陰になる部分を筆塗りで塗り進めていきます。
色はファレホの71108 UK AZUREを使用。青みがかった影にしたかったので。
どこを塗ればいいのかは参考になるイラストがあれば一番いいのですが
背中とかわからん部分も多いので、何となくこの向きから光が当たったらここが影かなー、で進めました。
パーツをユニットごとにバラして塗りましたが、組んでみるとおかしなところも多々あったので
ある程度組んだ状態で塗り、細かいところをリタッチする方が手間がかからないかもしれません。
ちなみアクリル塗料はマジックリン(台所用洗剤)で落ちる、と聞いたので実践してみました。
アクリル塗料は乾燥前は水でも落ちますが、乾燥してからは剥がせなかったのですが
マジックリンを混ぜた水でふき取ると、きれいに剥がすことが出来ました。
(下地はラッカー系なので剥がれずに済みます)
とは言えあまり時間を置くと剥がしにくくなるので、なるべく早く剥がすのがオススメです。
▲色だけ塗ってみたところ
色を塗って仮組み。
台座に固定している非可動モデルのため、パーツをバラさないと塗りにくい箇所もあります。
所々、色が足りなかったりはみ出たりしているのでチマチマとリタッチします。
この段階だとまだイラストっぽくないですね。
▲輪郭線を描きます
パーツのモールドと輪郭部分に線を引き、イラストのようにしていきます。
これをすることで、一気にイラスト感が増していきます。
他の方の作例ではマジックペン等で行っていることが多いようですが、
試してみたところRGのモールドには太すぎたので、どうも上手くいきません。
より細いモールドを目指して、今回はシャーペンを使用することにしました。
▲0.5㎜のシャーペンを使用
先端をヤスリで削ってさらに細くしつつ、モールドに書き込んだり輪郭線を入れたりします。
山状のモールドは、芯の腹でなぞって輪郭を入れています。
ちなみに芯は2Bを使用。HBより柔らかく、濃かったので。
シャーペンで一通り入れてみた感想としては、
サインペン等よりも細いモールドを入れることが出来ました。
特に微妙な山状の部分などに細いモールドを入れることができたのは大きなメリットです。
はみ出した部分は消しゴムで消すことができるのですが、
つや消しの素材に書き込んだせいか、消した個所の汚れが消えなかったり広がったりすることもあり
一部パーツはヤスリで汚れを消す必要がありました。
ツヤありにすると定着に問題があるし、これは今後の課題になりそうです。
■完成
▲こんな感じになりました
各パーツに輪郭線・モールドを入れ、組み上げたらこんな感じ。
影以外には目の周りの黒を入れたくらいで、あとは成形色仕上げです。
イラスト風にしたかったので、デカールはオミット。角の色も白のままです。
サイコフレームの部分は当初モールドを入れない予定でしたが、違和感を感じたので
あとから急遽追加しました。
▲光るんです
LEDユニット点灯モード。赤と緑に光ります。
今回初めてイラスト風制作に挑戦してみましたが、なかなか面白くも難しいです。
ただでさえ複雑なユニコーンが、RGモデルのためさらにディテールが細かく
輪郭線を入れていくのにも苦労しました。
影部分はもう少し細かく塗り分けたかったところです。
影の入れ方も色々あるようで、80年代アニメ風に仕上げたりもあるそうです。
成形色仕上げ+スミ入れにもう一味入れたい場合に、試してみるのもいいんじゃないでしょうか。
さて次は轟雷さんの続きやるぞー